不動産を売却するときに、不動産会社に「騙されたり」「嘘をつかれたりするんじゃないかな」と心配になりますよね。
不動産営業マンというワードを聞いて、「なんとなく良いイメージが持てない」という気持ちも理解できます。
「かつて」不動産業界は、闇が深い世界だったことに間違いはないので当然ですね。
結論お伝えすると、不動産業者による売主さんへの「あからさまな詐欺」は以前よりも減ってきています。
業界内における法令順守の「徹底」や「改善」が年々強化されているからです。
しかしながら、「会社の売上げ」や「自分のノルマ」を優先して「詐欺まがい」なことをする担当者が、残念なことに一定数存在します。
そこで今回の記事では、不動産業者による「詐欺」や「詐欺まがい」にどんなものがあるのか?を徹底解説します。↓
- 根拠のない「高く売れます」
- 相場より安く売ろうする
- 売却を急かす
- 不要な費用を支払わせる
- 小切手での精算には要注意
また、それぞれについて「被害に遭わないための回避策」を紹介しつつ「安心して売却ができるおすすめの方法」までご紹介。
読んでいただくと、騙されたり、損をしたりするなどの最悪のケースを避けられます。
ぜひ、ご一読いただき、高額&納得のいく売却を目指してください。
【詐欺って本当にあるの?】不動産業界の実情を暴露!
不動産売却で注意すべき詐欺と回避方法について話をする前に、不動産業界の実情について解説します。
まず、下のグラフはリビン・テクノロジーズ株式会社が行った「不動産業界におけるイメージ」調査です。
不動産業者に対して「口が達者」や「しつこい」というイメージを持っている人が多いことがわかります。
実際にこの記事を読んでいるあなたも、少なからず同じような考えをお持ちなんだと思います。
確かに、遠い過去の不動産業界では「詐欺」や「強引な取引」などの行為が行われていたことは事実です。
私自身も歳が30以上離れていた上司から、昨今では考えられないような話を聞いたことがあります。
しかしながら、不動産業界において「法令順守への考え方・徹底」が年々強化されているんです。
「国による指導」や「業界内における制度の確立」などによって、取引でのルール・厳罰化が厳しくなってきています。
以下、国土交通省が示したデータでも明らかだと言えます。↓
不動産取引(売買)での、苦情・紛争の件数は年々減少傾向。
「トラブルなく取引できる」が当たり前になってきています。
ただし、減り続けてはいるものの「詐欺などのトラブルに巻き込まれる可能性がゼロになる」という訳ではありません。
ですから、自分事としてとらえて対策しておくことが大切です。
次章を読んでもらえると「どんな詐欺があるのか?」と「その回避方法」がわかります。
不動産売却で注意すべき5つの詐欺とその回避方法
ここからは、不動産売却時に注意すべき詐欺もしくは詐欺まがいな事象を5つ紹介します。
- 根拠のない「高く売れます」
- 相場より安く売ろうする
- 売却を急かす
- 不要な費用を支払わせる
- 小切手での精算には要注意
上記について、回避方法もお伝えしますのでそれぞれ確認をお願いします。
【1】根拠のない「高く売れます」
まず「査定価格」が相場よりも極端に高い場合には注意しましょう。
一見すると査定価格が高いのは嬉しいことなのですが、不動産会社の「思惑」が潜んでいるケースがあります。
その思惑とは、物件の売却を任せてもらいたい(媒介契約を締結したい)というものです。
不動産を売却する際は、大きく下記4つの手順に分かれます。
- 不動産会社に査定を依頼(複数 or 1社)
- 査定報告を受ける
- 売却を依頼する会社を決定(媒介契約の締結)
- 売却スタート
不動産会社からすると【3】媒介契約を締結してもらわないと営業活動ができません。
つまりは、報酬を得られるチャンスを失うのです。※不動産会社は売却物件を契約に導けたときのみ報酬を受け取れるため。
なので、不動産会社は売主さんに対して【3】媒介契約を締結してもらえるように【2】査定報告に力を入れます。
しかしながら、相場よりも著しく高い価格で販売を始めても売れ残る確率が高いと言えます。
ネットで検索できる昨今、買主さんもおおよその相場観を知っているからです。
売れない状況が続けば、結果的に「値引きが必要」になるだけ。
ですから、高すぎる査定価格を鵜呑みにしてはいけないのです。
不動産会社が「高すぎる査定額を出していないか」を見極める方法は以下の2つ。
- 価格算出の根拠を聞く
- 同じタイミングで売却に出ている類似物件と比べる
査定の根拠に納得がいけば問題はありません。
また、周辺で売却中の物件と比較できればさらに納得度は高くなりますよ。
ちなみに「媒介契約」に関しては、別記事で詳しくまとめています。
「査定」に関連する記事もあるので、参考にされてください。
【2】相場より安く売ろうする
上記で紹介した考えとは逆に「相場よりも安く売ろう」と騙してくる会社や担当者がいます。
この場合の狙いには「2つ」が考えられます。
- 広告費等のコストを圧縮可能
- 不動産買取り業者に紹介できる
それぞれ解説します。
【1】広告費等のコストを圧縮可能
不動産会社は相場よりも安い価格で売却の依頼を受けられると、短期間で成約できる確率が高くなります。
短期間で成約ができれば、集客に必要な「チラシ」や「看板」などにお金をかけなくて済むので、不動産会社としてはラッキーです。
基本的に不動産会社は、広告にかかるコストを売主さんに請求できません。
成功報酬である「仲介手数料」から賄わなければいけないのです。
つまり、販売が長引き広告を繰り返すと手元に残る利益が減ります。
ですから、短期間で売り抜くため、相場よりも低い価格を提案してくるケースがあるのです。
「価格が低すぎないか」を見極める方法としては、査定依頼を絶対に「1社」だけにしないこと。
不動産売却での「広告」に関しては、下記の記事をチェックしてみてください。
【2】不動産買取り業者に紹介できる
不動産会社が安い価格を提示する2つ目の理由に「不動産買取り業者」の存在があります。
不動産買取り業者とは、不動産を購入した後にリフォームなどを施して再販している会社です。
このような買取り会社は、再販ありきなので、相場よりも低い価格(7割程度)でしか購入しないのが特徴です。
査定を依頼する担当者によっては、やたらと買取り業者を勧めてくる人がいます。
理由は「買取り」だと売却にかかる「手間」と「コスト」が省けるためです。
買主が同じプロの不動産会社なので「内見」や「物件の説明」などの必要がないですし、広告もしなくて済みます。
つまり「買取り案件」は、不動産会社からすると最短で契約ができる一番楽な取引なのです。
仮に、あなたが「早く売りたい」「誰にも知られずに売却したい」場合だと「買取り」はおすすめの選択肢だと言えます。
【3】売却を急かす
「どれくらいで売れるか知りたい程度」で査定を依頼したのに、やたらと「売却を急かしてくる」担当者がいます。
売主さんに売却の決心をしてもらわないと、報酬(仲介手数料)がもらえないためです。
基本的に、不動産仲介会社は売主さんからの売却依頼がなければ、販売できる商品がありません。
そのため「売却の相談」や「査定の依頼」があると、依頼を受けようと必死になります。
ここで注意したいのが、売主の意向に関係なく、何かと理由をつけて売却を急かしてくる担当者です。
上記のような担当者は、あなたの考えに関係なく「早く売った方がいいですよ」の一点張りで不安を煽ってきます。
一方で仲介営業マンの中には、ちゃんと「売主さんの考えや意向」に寄り添い、最善の提案をしてくれる人もいます。
そのような信頼できる担当者に出会う方法は、次章「不動産売却で詐欺を回避しながら高く早く売る方法」で詳しく紹介します。
【4】不要な費用を支払わせる
不動産会社から「仲介手数料」以外の費用を請求されたら、騙されていないか疑いましょう。
売主さん(あなた)が特別に依頼する広告等がない限り、不動産会社には「仲介手数料」を支払えば問題ないからです。
不動産売却にかかる「書類」や「広告」の作成、「調査」などにかかるコストは仲介手数料で賄うのが原則とされています。
しかし、不動産会社の中には、仲介手数料以外に広告料などの名目で費用を徴収してくるところがあるんです。
ただし、土地を売却する際にかかった測量費などは、仲介手数料以外での支払いが発生します。
また、売却を依頼する不動産が遠方にある場合、出張にかかる交通費を請求される可能性があることは知っておいてください。
【5】小切手での精算には要注意
相当レアなケースですが、売買代金を小切手で受け取る場合には注意する必要があります。
支払われた小切手が、現金化できなかったという詐欺事例が存在するからです。
小切手には様々なルールがあり、記載内容に漏れや誤りがあると、最悪「無効となってただの紙切れ」になってしまいます。
また、支払った買主側の現金残高が不足していても、不渡り(換金できない状態)になり得るんです。
上記のように不動産取引に小切手を利用する際は、相当なリスクがあります。
なので、売買代金の授受を小切手でやりとりする場合、有効になる要件をしっかりと確認したうえでおこないましょう。
基本的に、売却を依頼する会社の担当者に任せておけばOKです。
小切手詐欺における回避策としては「取引を極力現金でおこなう」ことです。
万が一、「支払いに小切手を使いたい」と相談をされても、簡単に応じないようにしましょう。
不動産売却で詐欺を回避しながら高く早く売る方法
ここまで「不動産売却でありがちな詐欺(詐欺まがい)」と「その回避策」についてお伝えしました。
その中でも解説しましたが、不動産売却でとにかく重要なのは「査定は必ず複数社に依頼する」ことです。
複数の「会社」や「査定書」を比較すると以下のメリットがあります。
- 自分に合った担当者を選択可能
- 「高値」か「低値」の判断ができる
- 会社によって異なる「強み」や「サービス」を知れる
比べることで客観的な判断ができるようになり、騙される心配がなくなります。
信頼できる会社さえ見つけられれば、あとは全てを任せておくだけでOKなんです。
そのため、売却の入り口である「不動産会社選び」にはとことんこだわってください。
優秀な担当者を探すのにベストな方法が「一括査定サイト」を利用すること。
一括査定サイトを使えば、一度で複数社に売却の依頼ができ、信頼できる担当者を見つけやすいです。
複数の査定額を比較できるので、おおよその売却価格も把握できます。
繰り返しになりますが「優秀な担当者に任せること」は、安心かつ高値での売却に必須の条件です。
当サイトでは、日本にある一括査定サイトを全て検証し、「本当に使うべき不動産一括査定サイト」を比較していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【まとめ】詐欺を回避してあなたの不動産を安全に売却してください
不動産を売却するときに、不動産会社に「騙されたり」「嘘をつかれたりする」可能性はあります。
「会社の売上げ」や「自分のノルマ」を優先して、詐欺まがいのことをやってしまう担当者が一定数いるからです。
そのような担当者に騙されないため、注意すべきポイントは以下の5つです。
- 根拠のない「高く売れます」
- 相場より安く売ろうする
- 売却を急かす
- 不要な費用を支払わせる
- 小切手での精算には要注意
本文では、それぞれについて「被害に遭わないための回避策」も併せて紹介しています。
不動産取引は、金額が大きい分騙されたときのダメージは計り知れません。
最悪の場合、数千万円単位の損失を被る可能性すらあるのです。
詐欺にあわず安全な取引をするには、経験があり、信用のできる担当者に依頼することに尽きます。
もし、「どうやって優秀な担当者を探せばいいかわからない」と思っているなら『一括査定サイト』を利用がオススメです。
一括査定サイトを使えば一度で複数社に「相談」&「比較」ができるので、騙される可能性が極端に低くできますよ。
実際にサイトの編集長も、売却に際し一括査定サイトを利用して「担当者の信頼性」をチェックした結果、190万円も高く売却できています。
また、以下の記事では日本にある一括査定サイトを全て検証し、「本当に使うべき不動産一括査定サイト」を比較しています。
ぜひ、あなたに最適な一括査定サイトを選んでみてください。
あなたに適した「会社」や「担当者」を見つけて、高値での売却を目指しましょう!