別荘の需要は、2000年を過ぎたあたりから下がっています。
その影響で、別荘の買い手は見つかりにくく、やはり売れにくいのは事実です。
しかし、別荘が売れない原因としては、需要云々よりも「正しい売却対策が取れていないこと」の方が多いです。
本文中でも解説しますが、特に「不動産会社の選び方」を間違えていることが多い。
当然、「ダメ業者」に売却を依頼してしまえば、売却活動が上手くいかず、売れる物件も売れなくなります。
逆に優秀な業者なら、担当者に丸投げでもすんなり売ってくれます。
実際に、私(編集長)も不動産売却前は「一括査定」を行なって、優秀な担当者の選別をします。
これは一例ですが、別荘を売る時も「正しい売却対策」を取る必要があるのです。
この記事では、「別荘が売れにくい理由」や「別荘を高く売るための方法」について詳しく紹介していきます。
「別荘の売却ってどこに依頼したらいいの?」という疑問にも答えていきますので、一通り確認してみてくださいね。
別荘はなぜ売れない(売れにくい)のか?
まずは、「なぜ別荘が売れにくいのか」その理由について解説します。
主な要因は、以下の2つです。
- 需要が減っている
- 売却物件の問題
【売れない理由1】需要が減っている
別荘が売りにくい理由の1つ目は、「需要が減っている」からです。
以下は、国土交通省ホームページから抜粋したグラフです。
「別荘利用の届け出」については、グラフ上の2001年をピークに徐々に減少しています。
2020年は、ピーク時の『1/5』程度で、需要の少ない状況が続いているのは明らかです。
近年は、以前に比べて余暇についての「考え方」や「選択肢」が多様化してきています。
自宅にいながらボタン一つで映画を見ることができ、食事もスマートフォンで手軽に頼める時代です。
さらに、子供は休日も習い事で忙しく、車を持たない世帯も増えてきています。
「休日は家族みんなで別荘を利用する」というような「考え方」や「価値観」が、時代と共に変化していると考えられるのです。
需要が少なくなれば、当然ながら売りにくくなります。
そのため、別荘を売却する際は、きちんとした戦略で販売することが大事です。
【売れない理由2】売却物件の問題
売れない理由の2つ目が、「売却物件が抱える問題」です。
別荘は、使用頻度が少ないため、以下のようなトラブルが起こります。
- 放置されて伸び放題の雑草
- たまにしか使わないため起こる器機の故障
- 通風の頻度が少ないため発生する室内のカビ
さらに、完成して数年経ってくると、見た目も劣化してきます。
一般の住宅のように「毎日利用」していれば、不具合にもすぐに気づけます。
仮に、放置すれば、生活に支障をきたすので、すぐに対処する人がほとんどです。
一方、別荘は、たまにしか利用しません。
そのため、多少のトラブルがあっても「ま、いいか」となにもしない人が多いです。
もちろん放置をすればするほど、劣化は進み、その結果、建物はダメージを受けます。
せっかく物件が人気のエリアにあっても、建物のコンデイションが悪いと検討されません。
なので、購入検討者が引かないレベルでのメンテナンスは必要です。
別荘を売るための4つの方法
売れない理由がわかったところで、ここからは「別荘を高く&スムーズに売るための4つの方法」を紹介します。
- まずは「基本的な対策」を取る
- 地元の不動産会社に相談する
- ターゲットを見極める
- 物件をキレイな状態にする
全て大切なので、しっかりとチェックしてください。
【方法1】まずは「基本的な対策」を取る
まずは、あなたの別荘が「売れにくい物件かどうかをチェック」してみましょう。
確かに「別荘」は、探している人が少ないので、売れにくい場合があります。
しかし、不動産が売れない理由は1つに限らず、いくつもの原因が絡んでいることが多いです。
そのため、「別荘であること」以外にも、売れない理由がないか確認してみてください。
例を挙げると、
- 不動産会社(担当者)が無能
- 「老朽化」が進んでいる
- ランニングコストが高い
- 立地が悪い
- 価格が適正じゃない
- ライバル物件が多い
- 部屋が汚い
など、さまざまな問題が考えられます。
上記の中で、「売却を依頼する不動産会社や担当者の仕事ぶり」は、最も重要です。
不動産を高く&早く売却できるかどうかは「不動産会社や担当者しだい」だからです。
とりわけ、別荘のような特殊な不動産は、担当者の「経験」や「エリアの熟知度」で成果が変わります。
経験があり、能力も高く、仕事のできる担当者であれば、すべて丸投げでもきちんと売ってくれます。
仮に売れない場合も、的確なアドバイスや問題解決の提案をしてくれ、最後までしっかり売り切ってくれるのです。
もし、売却で「苦労したくない!」と思うのであれば、不動産会社にはとことんこだわってください。
別荘の売却の成否は「売却を依頼する不動産会社や担当者がすべて」といっても過言ではないです。
以下の記事では、不動産会社が売れない理由になっていることの詳細や、その他の基本的な対策についてまとめています。
一度チェックしておくことをオススメします。
【方法2】地元の不動産会社に相談する
別荘をスムーズに売るためには、「地元の不動産会社に依頼」をしましょう。
地元にある会社は、エリアの特性を熟知しているので売却査定の精度が高く、信頼できるからです。
さらに、売却するエリアで探している買い顧客をストックしていることもメリットと言えます。
先ほど、不動産の売却では「売却を依頼する不動産会社や担当者の仕事ぶり」が重要だとお伝えしました。
上記に加えて、もう1つ大切な要素が「エリアでの販売実績が豊富にあること」。
別荘のような特殊な場所にある不動産だと、独自の「ルール」や「慣例」が必ずあります。
なので、なおさら、依頼する担当者がエリアを熟知していることが重要です。
そのようなエリアで、経験を積んでいる「会社」や「担当者」を見つけられると、売却はスムーズにいきます。
遠方にいても、安心して任せていられるのです。
さらに、担当者が、過去に同じような物件の取引をしていれば、ストックしている買い顧客を紹介してもらえます。
逆に、エリアをよく理解していない担当者だと、確実に苦労します。
慣れていない分ミスが起こりやすいですし、下手をすると「取引で事故を起こす可能性」すら考えられます。
そのため、別荘の売却は、地元の不動産会社に頼むのが鉄則です。
しかし、別荘があるエリアの不動産会社まではよくわからないですよね。
そんなときにオススメなのが「一括査定サイト」の利用です。
一括査定サイトでは、売りたい物件の「エリア」を選択でき、その中の複数の不動産会社に査定依頼が可能です。
複数社の情報を比較できるので、あなたの別荘の価格相場が把握できます。
なので、安く売ってしまうような失敗もありません。
当編集部では、日本にある一括査定サイトを全て検証し、「本当に使うべき不動産一括査定サイト」を比較しています。
あなたにぴったりのサイトが必ずあるので、ぜひ下の記事をチェックしてみてください。
【方法3】ターゲットを見極める
別荘を売却する際は、「ターゲットを見極める」必要があります。
一般的な不動産のように検討者が多くないので、狙いが闇雲だと効率が悪くなるからです。
狙いたいターゲットは、以下の2パターン。
- 別荘として活用したい人
- 郊外志向の人
【1】別荘として活用したい人
まずは、当然ですが別荘を探している人をターゲットにしましょう。
探している人が減少しているものの、検討している人は必ずいるからです。
そもそも別荘の性質上、一般の人に売ることはかなり厳しい、というか、ほぼ無理です。
「自然豊か」や「建物の外観や内装にこだわっている」などのメリットがある一方で、
- 学校や病院がない
- 買い物施設が遠い
などのデメリットがあり、日常生活する上では不便なことが多いからです。
そのため、まずは、「別荘」や「セカンドハウス」として検討している人を狙うべき。
別荘利用で探している人だと、「利便性が良くない」などで断られることも少ないです。
買主を探す際は、同じような「ステータス」や「価値観」を持っている人をターゲットにできれば、成約率を上げられます。
なので、不動産会社の担当者にも、富裕層向けに集客してもらえるようにお願いするのが大切です。
【2】郊外志向の人
限定的ではありますが、郊外志向の人もターゲットにできます。
リモートワークなどの働き方改革により、「郊外物件」を選ぶ人が増えているからです。
新型コロナウイルスの影響で、全国的に「リモートワーク」が推進され、大企業を中心に「出社しない働き方」が採用されてきました。
この影響で、通勤の利便性を重視する必要がなく、好きなエリアに住みやすくなっています。
別荘があるような場所は、買い物などは不便ですが、自然が多い環境で生活ができます。
また、都心に比べて物件の価格も安いです。
そのため、「子供をのびのび育てたい人」や「できるだけ安く住宅を購入したい人」をターゲットにできます。
このサイトでは、郊外物件の販売について、まとめた記事もありますので、参考にしてみてください。
【方法4】物件をキレイな状態にする
別荘の販売で意外と見落としがちなのが、「物件をキレイな状態にする」こと。
見た目の印象が悪いと、高確率で申込みをしてもらえません。
以前、営業していたときの話です。
お客様から問い合わせがあり、別の会社が預かっている別荘に案内をしました。
その別荘は、山の中にあるコテージだったのですが、いざ物件に着くと雑草が身の丈ほどに伸びていたんです。
当時は夏ということもあり、簡単に引き抜けないほど力強くボーボーの状態でした。
それを見たお客様は、内見すらせずに購入を見送られたんです。
後日、売却側の担当者に対して「ちゃんと管理をしたほうがいいですよ」とアドバイスしたことを覚えています。
このように、見た目の印象が悪いと、見学すらしてもらえないのです。
普段使いしない別荘だからこそ、メンテナンスに気をつけておく必要があります。
紹介した雑草以外にも、「カビ・ほこり・虫の死骸」など、考えられるトラブルはたくさんあります。
もし、遠いなどの理由で管理が難しければ、地元の不動産会社に頼むことで解決できます。
定期的に物件の状況を確認してもらい、簡単な作業であればお任せしましょう。
見た目の印象は、案内の際すごく重要な要素。
なので、できるだけキレイな状態にしておきたいです。
別荘を売った人、買った人の口コミ
ここでは「別荘の売買に関する口コミ」を紹介していきます。
「売却する際の写真選び」や「実際に別荘が売れていること」がわかる口コミをチョイスしました。
ぜひ、売却する際の参考にしてみてください。
「選ぶ写真は大切」
引用元:Twitter
「郊外志向で別荘が売れている」
引用元:Twitter
「売出しをはじめて3年も値下げをせずに売却」
引用元:Twitter
別荘の売買に関する口コミについて、紹介した内容は以下の通り。
- 掲載する写真にはこだわる
- 都会からの移住者が増えている
- 売出し開始後3年も値下げをせずに売却
不動産を売却するときに、ホームページ等に掲載する写真は超重要です。
検討者が最初に見る物件の情報なので、暗かったり、傾いていたりする写真は論外。
別荘の写真に関しては、外観と室内をメインに、こだわっているところは全て掲載してもらいましょう。
わかりやすくて印象の良い写真にすれば、問い合わせの数をアップさせられます。
ツイートの中には、「都会からの移住者によって売れ残っていた物件が売れた」という内容がありました。
別荘に関しては、2000年を過ぎたあたりから需要が減少傾向でした。
しかし、近年実施されている働き方改革によって、郊外への移住者が増えています。
なので、別荘を売却するのには絶好のタイミングです。
ただ、所有にかかるコストが大きな負担でなければ、焦って売る必要はありません。
別荘の場合、価格を下げたとしても、すぐに検討者が見つかるとは限らないからです。
少しでも高くスムーズに売るためには、値下げも必要ですが、売却依頼をする「不動産会社」や「担当者」の方が大切です。
もし、「すぐにでも売りたい!」という場合は、業者への「買取」を検討してみましょう。
価格は安くはなりますが、すぐに手放すことができますよ。
【まとめ】別荘でも正しく対策すれば売れる!
別荘の売却は、一般的な不動産よりもしっかりとした対策が必要です。
需要が減少傾向のため、購入検討者が見つかりにくいからです。
購入検討者が見つかったとしても、メンテナンスをちゃんとしておかないと、内見を拒否されることもあります。
しかしながら、記事内で紹介した、
- まずは「基本的な対策」を取る
- 地元の不動産会社に相談する
- ターゲットを見極める
- 物件をキレイな状態にする
などを実践すれば、高く&早く売却することは可能です。
特に、別荘の売却で大切なことは、売却物件のあるエリアの不動産会社(担当者)を選ぶこと。
エリアに詳しく、別荘の売却経験がある会社なら、正しい戦略で売却までしっかりと導いてくれます。
おまけに、信頼できる担当者であれば、定期的に物件の管理もお願いできるので、遠方にいても安心です。
どこの不動産会社に依頼したらいいかわからなければ、『一括査定サイトの利用』がおすすめです。
一括査定サイトを使えば、複数の会社から相場価格を聞けるので、安売りするような失敗を避けられます。
何より、複数の担当者を比較できるので、あなたの別荘にマッチした優秀な担当者を見つけることができます。
実際に私(編集長)も、売却前は一括査定を利用し、「担当者の経験や戦略」は必ず確認しています。
また、当編集部では、日本にある一括査定サイトを全て検証し、「本当に使うべき不動産一括査定サイト」を比較しています。
この記事を参考にしてもらえれば、査定サイト選びに失敗することはありません。
別荘の売却が得意な担当者を早く見つけて「高値&早期」の売却を目指しましょう!