不動産一括査定のやり方は?20社以上査定した経験から流れや注意点を解説

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不動産一括査定のやり方を教えてください!やっぱり面倒なんですか?
手続きそのものは簡単ですが、知っておくべき注意点はあります

「不動産一括査定は便利」と聞いていても、「申込みのやり方がわからない」「どのサイトを使えばいい?」など不安があり、利用を躊躇してしまいますよね。

 

結論をお伝えすると、不動産一括査定を使えばより良い売却ができるようになりますが、事前に「やり方」や「注意点」を学んでおく必要があります。

闇雲に利用しても不動産会社の戦略にハマるだけで、トラブルになったり損させられてしまう可能性があるからです。

しかし、ちゃんとした「やり方」や「注意点」を知っておけば、そのリスクは限りなく低くなります。

 

そこで、今回は「20社以上」の査定を受けた私の経験から、以下について詳しく解説します。

  • 一括査定と普通の査定の違い
  • 一括査定における3つの注意点
  • 一括査定サイト利用の具体的な手順
  • あなたにオススメの一括査定サイト

ぜひ内容を確認して、不動産一括査定について正しく理解してください。

「不動産一括査定」は普通の査定とどう違う?

不動産一括査定普通の査定違い

不動産一括査定は、普通の査定(単独査定)と比べて、以下の3つの観点から圧倒的に違います。

  1. 信頼できる会社のみつけやすさ
  2. 安全性
  3. 手軽さ

 

まず、一括査定サイトを使えば、一度に複数の業者へ査定依頼ができます。

複数の査定書を取得すれば、「査定額」だけでなく「担当者」の比較もできます。

つまり、取得した査定書が多ければ多いほどたくさんの担当者を比較することができ、「優秀な担当者」に出会いやすくなるのです。

以下の記事で詳しく解説していますが、不動産売却は「優秀な担当者を見つけさえすれば勝ち」です。

 

また、一括査定サイトの中には、上場会社が運営しているサイトがあります。

もちろん、個人情報保護も万全で、第三者評価(Pマーク)を受けているサイトもあります。

そのため「サービスの質」「個人情報の管理」など、ユーザーが気になる点についてもきちんと一定の基準をクリアしているんです。

 

さらに、一括査定サイトは「パソコンやスマホ」で簡単に手続きできます。

しかも、一括査定サイトの中には、提携業者を定期的にパトロールしているサイトもあります。

お客様に「迷惑や損害」を与えるような質の悪い会社が、徹底的に排除されるようなシステムになっているのです。

つまり、「自分の足で店舗を回って良い不動産会社を探す手間」を省くことができるのです。

 

これがもし、普通の査定であれば、

  • 「インターネットや広告チラシ」で会社を見つける
  • 業者に直接電話をしてやり取りを実施
  • 複数の会社に依頼する際はかなりの時間と労力が必要

など、やることがたくさんります。

いっぱいありすぎて、売却を始めるまでに疲れきってしまいます・・・。

 

しかも、「ネットやチラシ」だけの情報では、その会社が「本当に信頼できる会社なのかどうか」がわかりません。

不動産会社の中には、質の悪い会社も存在するので、不動産会社選びには十二分に注意しないといけないのです。

 

以上のことから、不動産をできるだけ「高額かつ安全」に売りたいのであれば「不動産一括査定を利用する」のがベストです。

以下の記事に「サービス内容」や「メリット・デメリット」を記載しているので、一括査定についてさらに深く知りたい人は一読してみてください。

不動産一括査定の方法は2つ!【使い分けが大事】

不動産一括査定を依頼するにあたり、査定方法が「2種類」あることを知っておきましょう。

  1. 机上査定
  2. 訪問査定

上記2つについては【使い分けが大事】です。

それぞれの内容と共に、どのような使い方が正しいのか確認してください。

【1】机上査定

机上査定とは

机上査定とは「現物を確認せず」に査定する方法です。

  • 立地
  • 方位
  • 間取り
  • 広さ
  • 築年数

上記のような条件をもとに、類似物件の「取引事例」や「市場動向」から算出されます。

 

机上査定の特徴として、「売却物件の状態」は加味されないので「精度はやや低め」です。

しかし、訪問査定とは異なり「営業マンと会わなくていい」のが大きなメリット。

「面前で営業をかけられる心配が一切ない」ので、多少精度が低くてもまずは「机上査定」を選ぶべきです。

 

私が一括査定をするときも、必ず以下の使い方をしています。

  1. まず複数の会社に「机上査定」で依頼
  2. やりとりをして優秀だと感じた担当者へ「訪問査定」を依頼

最初に「机上査定」を依頼することで、悪質な担当者から強引に営業されるリスクを回避できます。

 

なので、最初に査定依頼をするときは必ず「机上査定」を選択しましょう。

ちなみに、机上査定は「1~2日程度」と短い期間で結果がわかるのもメリットです。

【2】訪問査定

訪問査定とは

訪問査定とは「現物を調査して」から査定する方法です。

上記で紹介した机上査定の内容に加えて、「物件のコンディション」や「周辺環境」などが細かく反映されます。

そのため訪問査定での精度は「かなり高い」です。

 

一方で、先ほどお伝えしたように「営業マンと直接会わないといけない」のがデメリット。

会えば100%の確率で「媒介契約(売却活動を依頼する契約)を締結してほしい」という営業をかけられるからです。

 

なので、訪問査定に関しては「直接会って話を聞きたい」と思える担当者に絞って依頼するべきです。

間違っても最初から「訪問査定」をすべての会社に依頼するようなことはやめてください

 

ちなみに、訪問査定にかかる期間は「1週間程度」です。

不動産一括査定の必要書類は?【最低限を準備するものは?】

不動産一括査定準備するもの

ここでは、査定に必要な書類を「土地・戸建て・マンション」に分けてお伝えしていきます

 

ただ、結論を言うと、一括査定の「机上査定」では「間取り図」さえあれば問題ありません。

入力すべき情報は「間取り図」にすべて書いてありますし、あとで他の情報が必要になったとしても、不動産会社の方で調べてくれるからです。

私も何度も査定してきましたが、机上査定で「間取り図」以外の資料を使ったことはありません。

 

ただし、情報によっては不動産会社の方でも調べられないこともあるので、手元に準備しておくと慌てなくて良いです。

特に訪問査定の場合はより詳細な査定になるので、担当者から要求された時に答えられるように準備しておきましょう。

 

【土地・戸建て】

  • 建物の間取り図面
  • 登記済権利書 or 登記識別情報(土地・戸建て)
  • 土地の公図
  • 土地の測量図
  • 固定資産税通知書(土地・戸建て)
  • 売買契約書
  • 重要事項説明書

土地・戸建ての場合は、土地の形や隣地との境界の関係が重要になります。

そのため、「公図」や「測量図」が必要なのですが、いずれも法務局で誰でも取得ができるので、手元にない場合は担当者に取得を依頼してください。

 

【マンション】

  • 間取り図面&パンフレット
  • 登記済権利書 or 登記識別情報
  • 固定資産税通知書
  • 売買契約書
  • 重要事項説明書
  • 管理規約集

マンションの場合も、基本は間取り図面があれば査定できます。

その他に必要な情報は、「管理会社」に問い合わせをすればわかるので担当者に任せておいてOKです。

 

繰り返しますが、間取り図以外の書類は「あるといいレベル」のものです。

すべてを準備しようとすると時間も費用もかかるので、不動産会社に依頼するスタンスで全く問題ないです。

それでも心配であれば、査定依頼をする際に「何か準備するものはありますか?」と聞いておくと良いです。

不動産一括査定における3つの注意点

便利な不動産一括査定も利用にあたっては3つの注意点が必要です。

  1. 査定額を鵜呑みにしない
  2. 「メールのみでやりとり」を依頼する
  3. 「2サイト合計6社以上」へ依頼する

どれも大切なので、漏れがないようにチェックしてください。

【1】査定額を鵜呑みにしない

鵜呑みはダメ

一括査定で提示された査定額については、鵜呑みにしてはいけません。

提示される査定額は、あくまでも目安だからです。

要は「査定額=その価格で売れる金額ではない」ということです。

 

売主としては「少しでも高く売ってくれる会社(担当者)に依頼したい」というのが本音ですよね。

ですが、その気持ちを逆手にとって、査定額をあえて高く出してくる悪質な担当者もいます。

理由は「媒介契約を締結したいから」で、不動産会社はこの契約がなければ物件を販売できません。

言い換えると、報酬(=仲介手数料)を得るチャンスがなくなるのです。

 

なので、売主がやるべきことは「複数社の査定額を比較する」「査定額の根拠を聞く」の2点。

上記2点を実践すれば、相場がわかり無謀な売却をせずに済みます。

 

高く売りたい気持ちは、売却経験者としてすごくよくわかります。

ですが、不動産会社の戦略にまんまとハマってはいけないのです。

そのためにも、査定額については「高いから無条件に喜ぶ」のではなくどうしてその価格なのか」を確認するようにしましょう。

【2】「メールのみでやりとり」を依頼する

メールでやり取り

一括査定を依頼するときは、「メールのみでやりとりを希望」と必ず備考欄に記載しましょう。

記載しないと、複数社から一気に「電話」がかかってきて大変な状況になるからです。

メールであれば、自分のペースでやり取りができますし、文章を残せるのでトラブルになったときも安心できます。

 

私が営業マンだったころ、とあるお客様からマンションの訪問査定の依頼をいただき、ご自宅に伺いました。

そのお客様は売却に熱心でいい人だったのですが、なんと「10社以上」の会社に直接電話をされていたんです。

 

案の定、私との打ち合わせのときもひっきりなしに電話がかかってきていました。笑

売主さんは都度電話に出て対応されていましたが、どの業者と何の話をしたか覚えていない様子でした。

しまいには、私の会社と名前を間違える始末・・・。

 

このように、一人で複数社と電話でやりとりすると、まわりが見えなくなるほど大変な状況になります。

なので、担当者を絞りきれていないうちのやりとりは「メールが正解」なんです。

ご自身の負担を減らすことができますし、「スケジュール」も整理しやすいので、ぜひ実践してみてください。

【3】「2サイト合計6社以上」へ依頼する

複数社に依頼

一括査定を利用する際は「2サイト合計6社以上」に依頼をすることをオススメします。

多くの会社から話を聞くことで、相場がより一層わかるようになり、良い担当者に出会える確率がアップします。

 

そもそも知っておいてほしいのは、不動産会社や担当者によって得意とする分野が違うことです。

  • 都心のマンションの取引メイン
  • 郊外の土地、戸建てに強い
  • 買取のオプション付き
  • 任意売却、競売が得意

また、大手と中小では「広告に使える費用」や「戦略」も全く違います。

つまり、会社を絞りすぎてしまうと「売却できるチャンスを逃してしまうかもしれない」ということなんです。

 

これは、不動産会社に限ったことではなく一括査定サイトにも同じようなことが言えます。

一括査定サイトにもそれぞれに特色があるため、できれば2つ以上のサイトを利用しておきたいです。

私も実際に「最低2サイト・6社以上」に依頼をするようにしています。

それぞれのサイトにどのような特徴があるかは、下記の記事に詳しくまとめているのでチェックしてみてください。

 

もちろん、担当者とのやりとりは先ほど紹介したメールでのやりとりを実践してみてください。

不動産一括査定の具体的な流れ(手順)を解説

査定方法と手順

不動産一括査定サイトに申し込むときの実際の流れを解説します。

HOME4Uを例にしていますが、どこの一括サイトを利用してもほぼ同じ流れなので安心してください

HOME4Uの査定画面はこちらから開けます

【1】査定スタート

HOME4Uの査定画面

公式サイトを開き、あなたが査定したい物件の「都道府県」「市区町村」を選択し、査定スタートのボタンをクリックします。

【2】物件情報の入力(1)

HOME4Uの査定手順1

査定物件の情報を入力していきます。

物件情報がわかる資料として、「売買契約書」「販売図面」があるとスムーズに入力できます。(どちらも、物件を購入した時にもらえるものです)

ない場合やすぐに出てこない場合は、おおよその数値で構いません。(不動産会社の方でも確認してくれます)

【3】物件情報の入力(2)

HOME4Uの査定手順2

続けて物件情報の入力をしていきます。

「査定方法」についてですが、一般的には2つの方法があります。

机上査定不動産会社が取引実績や相場などのデータから大まかな査定価格を算出する方法
訪問査定不動産会社(担当者)が実際に物件に訪問して、内部も観察した上で査定価格を算出する方法

一括査定では、「机上査定」を選んだ方がいいです。

最初から「訪問査定」にした場合、依頼した数だけ不動産会社が訪問してくるので、対応が大変になるからです。

訪問査定をしたい場合は、「机上査定後、査定結果と根拠が良く、メールや電話でのやりとりで優秀だと判断できた不動産会社に改めて依頼する」のが最もラクで効率的です。

【4】個人情報の入力

HOME4Uの査定手順3

個人情報を入力していきます。

上記赤枠の備考欄に以下の文言を記載することをオススメします。(一部、備考欄がないサイトもあります)

電話対応が難しいため、すべてメールでのやりとりを希望します。

この文言を入れておけば、メールでのやりとりはもちろん、査定書もメールでもらえます。

何より、電話に出なくても良くなるので、ストレスがありません。

 

これをやっても電話をしてくる不動産会社がいたら、逆にこっちから切っていいです。

顧客の要望を無視する不動産会社が優秀なわけがないので。

 

また、査定書がこない場合は、不動産会社に電話するのではなく、サポートセンターに問い合わせすればOK。

「メールで査定書が欲しい旨を伝えてください」と言えば、運営事務局が不動産会社に伝えてくれます。

【5】査定したい不動産会社を選択する

HOME4Uの査定手順4

提示された不動産会社の中から、査定依頼したいところを選択します。

基本的には、すべてにチェックでOKです。

【6】査定完了

HOME4Uの査定手順5

上記の画面が出たら、査定完了です。

あとは、不動産会社から連絡が来るのを待つだけです。

全32サイトを実践検証!あなたに最適な一括査定サイトはこれ!

あなたに最適なサイト

ここまで不動産一括査定サイトの「やり方」や「注意点」について詳しく紹介してきました。

一括査定サイトが便利で安心できるサービスであることがご理解いただけたと思います。

でも、実際に気になるのは「どの不動産一括査定サイトを使えばいいのか?」という問題ですよね。

 

結論お伝えすると「ここが正解です!」ということは言えません。

物件の「種別や地域」など、売却不動産個別の要件によって、オススメできるサイトが異なるからです。

また、一括査定サイトにも様々な特徴があるので、一概に「ここだと間違いない!」なんて言えないのです。

 

ココだけの話、逆に「特定の一括査定サイトだけ」を紹介している「ネット記事や口コミ」があれば疑ってかかるのが吉。

そのような記事は、利用も検証もせず、運営者側の都合が強く反映させていることがほとんどだからです。

 

ちなみに、この「不動産売却アカデミー」では、日本に存在する全32の不動産一括査定サイトを検証しています。

そして、以下のようなタイプ別に分けてそれぞれのサイトを紹介しているんです。

  • 査定数を増やしたい
  • マンション専門の会社に依頼したい
  • 都心に住んでいる…etc

 

正直な話、ここまで手間をかけて不動産一括査定サイトを紹介している記事はないと自負しています。

すべてのサイトを検証するためには、相当な「時間と労力」が必要だからです。

当編集部は「不動産オーナー目線のサイトを作る」ことを理念にしています。

「1人でも多くの売主さんに納得のいく不動産売却をしてもらいたい」と思っており、だからこそ他がやらないことを実践しているのです。

 

なので、以下の記事を読めば、ご自身にぴったりの不動産一括査定サイトが必ず見つかります。

ぜひ、高額&安心な不動産売却を実現させてください。

【まとめ】不動産一括査定のやり方は簡単!5分で終わる!

「一括査定サイト」は、パソコンやスマホがあれば誰にでも簡単に利用できる便利なサービス

入力の時間も「5分」程度と短いですが、信じられないほど効率的に優秀な担当者を見つけられます。

不動産を「高額&安全」に売却したい人には必須の方法です。

 

しかし、予備知識を入れずに利用したら、不動産会社にとって都合の良い戦略にハマってしまう可能性があります。

なので、利用前にはこの記事に書いてあることをしっかりとチェックしておいてください。

そうすれば、売却における「失敗」や「トラブル」を限りなく減らせます。

 

不動産売却で最も大切なのは、複数の「担当者」や「査定額」を比較して優秀な営業マンに出会うことです。

例外なくこの1点に尽きます。

 

実際に私も、売却前は一括査定サイトを利用し、担当者の「人柄」や「経験」は必ず確認しています。

だからこそ、マンションを購入時よりも190万円も高く売却できたのです。

まずは、「あなたに最適な一括査定サイト」を選ぶことから始めてみてください。

以下の記事を読めば、数分でそのサイトがわかります。

 

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

不動産売却アカデミー編集部一同